2008年10月03日
リアリティのある仮名をひねり出せ(三)
新聞に載っている名前や雑誌に載っている名前を、
名字と名前を入れ替えたりして使うのである。
だから、懸賞に当たった人や、
A小説大賞・第一次予選通過者発表など、
名前が大量に出ていたりする情報は重宝する。
それならタウンページがいいじゃないか、
と思って使ってみたが、逆に大量に名前がありすぎて、
どこからどう名前をとったかわからなくなるので、
N氏は使うのをやめた。
さて、今回のクライアントの要望は
「よくある名前をつけてくれ」である。
これは案外、むずかしい。「よくある名前」は
実はあんまりないのだ。理屈で考えてみてもそうである。
種類が少ないからこそ、「よくあるように思える」のだ。
やってみます、とクライアントには伝えたものの、
よくある苗字も名前もせいぜい20人……
同じ苗字も名前も重複して使えない。
しかたがないので、このへんまでは大丈夫ではないかと
思われる感覚で名前をつくりあげていった。
さて、取材後、第一稿が仕上がった。
クライアントに読んでもらうと、
N氏自らがこんなことを書くのもちょっと照れちゃうが、
「内容的にはこれまでの自分の本でいちばんいい出来だ」
という。いいじゃないか。だけど、ん? ちょっと待ってくれ。
ほかに満足していないような気配が……まさか……
~ 次回へ続く
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投稿者 Napori Takao : 07:00