2008年07月10日
赤坂の女たち(4)
彼女は身長160センチ程度。筋肉質だが、肥満体ではない。
男に媚びないすっきりした表情? でノーメイクである。
「だいじょうぶ?」
店のおばさんが心配そうに聞いている。
こういう光景を初めて見たが、店の人もどちらかといえば、
よせばいいのに……どうせできないんだから……という心情のようだ。
それにしても、たったひとりでやってきて、
大食いに挑戦するとは、度胸のある女性である。
それとも、たんに経済的事情でやむをえないのか。
「がんばってね」
店主がポケットからストップウオッチを取り出し、彼女に告げた。
「じゃあ、準備はいい?」
「はい」
礼儀正しく答える彼女。
店主が気合いを入れてストップウオッチのスイッチを押した。
「はい、スタート!」
彼女は真剣な表情ですぐに麺を食べ出したが、
まもなく、そばにいたおばさんにいった。
「お皿もらえますか」
序盤にどんな戦略を立てるのか。
皿を受け取ると、彼女はラーメンの上に乗っていた
4本ものスペアリブをとりわけた。
皿に移動した肉の山だけでも、胸やけするほどの量だ。
ふたたび麺をすすりはじめた彼女に、
店のおばさんが横から口を出す。
聞こえなかったが、「先にお肉を食べたほうがいいんじゃない?」
みたいなことのようだ。これに対して彼女は
「肉はあとで食べるほうが入るんです」みたいな答えをかえし、
自分の主義を貫くかまえをみせた。
~ To be continued
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