2008年07月09日
赤坂の女たち(3)
ところが、彼女はとくにいらいらしている様子もない。
むしろ、ちょっと緊張した面持ちでじっと待っている。
そもそも、店のおばさんさえ、
彼女のラーメンが遅れているのに、焦る様子もない。
それどころか、そのうちにおばさんは、
「カウンターより、こっちの方が食べやすいんじゃないの?」
などといい、彼女をテーブル席へ移動させた。
なんだかわからないが、ほかの客とは違う事情がありそうだ。
まあ、どうでもいいや。
N氏は食べ終わったので、店を出ようと席を立ちかけた。
そのときである。
「はいお待ちどうさま」
彼女の前に運ばれてきたラーメンが視界に入った。
「えっ?!」
N氏は愕然とした。
なんと、すり鉢のように巨大な丼がどすんと、
彼女の前に差し出されたのだ。
まさか、大食い?!
彼女は挑戦しようとしているのか。
そのうち、テレビでもおなじみの店主が現れた。
「どう、だいじょうぶ?」
「はい」
彼女は緊張した面持ちでうなずいた。
~ To be continued
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