2008年06月19日

インナーワールドを体験せよ(十)

「どうした?」
 N氏は妻にきいた。
「なんだか頭がぼうっとして……机で仕事してて気がついたら、
 書類にたくさん血がついてるのよ」
「えっ?! どうしたんだよ?」
「コピー用紙で指切っちゃって」

「フッ、そんなことか。それにしても書類に血がついたなんて」
「だから血が出たのを知らないで、ずっと仕事してたのよ。
 何だか私、怖くなっちゃって、ミスするといけないから
 午後は伝票チェックするのやめといたのよ」
「そうか……」
 まさか……妻の前世リーディングの1回目が始まったのか。
 それにしても、こんな結果になるなら、
 これから先、だいじょうぶなのだろうか。

 N氏はヨーコさんに電話を入れてみた。
「あ、今日奥さんの前世を出したのよ」
「やっぱり……いつですか」
「午前中」
 N氏は事情を話した。

「ああ、そういうこともあるかもね。潜在意識のかなり深いところに
 引っかかってる前世だったから。私も出しながら頭が痛くてね。
 やっぱり影響あると思ってたんだけど」
「だいじょうぶですか、続けても?」
「それはだいじょうぶ。頭がちょっと朦朧とする人は
 たしかにいるみたいだけど。あ、Nさんのはこれからやるからね」
「あ、はい……」
 はたして、N氏にもなにかが起きるのだろうか。

                 ~ 次回へ続く
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投稿者 Napori Takao : 07:00 | コメント (0)

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