2008年06月05日

インナーワールドを体験せよ(参)

 驚くN氏にヨーコさんはいった。
「でも、Nさんはだいじょうぶみたい。会っただけでわかるの」
「調べてるとき、ボクはどうしていればいいんですか?
 目を閉じるとか?」
「そのままでいいわよ」
「どんな状態になるんですか? その、意識が朦朧となるとか……」
「そんな心配ないわよ。まあ気分が悪くなる人はいるけどね」
「はあ……」
「そうなったらいってね」
「はい……」

「今から私がいろいろ質問してみるわね。
 あなたは答えなくてもいいから、この振り子を見ていて」
 ヨーコさんは振り子にブツブツと語りかける。
 いくつか質問をするたびに、振り子はタテヨコに揺れる。
 やがてヨーコさんは振り子をテーブルに置いた。

「あなたはとても古い魂の人ですね」
「保守的で古臭い人間、ということですか?」
「いいえ、そういう意味じゃなくて、古代からの魂ってこと。
 ふつうの人よりもたくさんの生まれ変わりを経験している人ね」
「そうなんですか」

 しかし、ふつうの人よりも「人生経験豊富」なくせに、
 N氏がまさに「ふつうの人」なのは、
 生まれ変わってもまるで成長していないってこと?

 バカは死ななきゃなおらない~
 バカは死ななきゃなおらない~
 そんな言葉が頭をよぎる。いや、正確には
 「バカは死んでもなおらない」のか……

                 ~ 次回へ続く
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投稿者 Napori Takao : 07:00 | コメント (0)

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