2008年06月04日

インナーワールドを体験せよ(弐)

 空港から事務所へ移動する車のなかで
 ハンドルを握りながらヨーコさん(仮名)は語った。
「私は超能力者じゃないんです。そんなの、私には全然ないの。
 スプーンも曲げられませんよ。私がやるのは人の前世をフーチで
 リーディングすることと、その人がこの世に生まれてきた使命を
 お伝えすることなの。私はこれを天命と呼んでいます」
 なにをいわれているのかわからない。
 ヨーコさんはN氏のボケッとした顔を見て笑った。
「ピンとこないでしょうね。じゃ、着いたら、
 まずはNさんの前世をちょっと見てみましょうか」
「は、はい……」

 さすが南国である。
 おばちゃんが車を大通りのまんなかに止めたまま、
 車を降りて反対側のおばちゃんと大声で世間話をしている。
 こちらの車がきたのがわかって、
 ケラケラ笑いながらごめんごめん、と手を振り、車に乗り込んだ。
 
 事務所に着くとまもなく、ヨーコさんは
 N氏の目の前におしゃれな振り子を示した。
「こういう状態で目の前にいる人とやりとりしながら、聞きたいことを
 フーチに質問していくんです。Nさんは相談があってきたわけじゃないから、
 どんな過去世があったのか、ざっと調べてみるわね」
「は、はい……」

「あ、それから私が前世を調べるときは、その人にとって
 最悪の前世から順番に出てくるから覚悟しておいてね」
「えーっ?!」
「フフフ、むごたらしいのが出ちゃう人もいるのよ」
「えーっ?!」
 はたして、N氏の前世はだいじょうぶなのか。
 そこに隠されていた謎とはなにか?!

                 ~ 次回へ続く
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投稿者 Napori Takao : 07:00 | コメント (0)

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