2008年04月24日
緊急リリーフをせよ(弐)
「まあたしかにねえ、むこうは素人さんですし、
構成やら文体やら、めちゃくちゃなこといってきたらしいですから」
「そんなのじゃ、テンション下がるなあ……」
「お願いしますよ、お客様対応ナンバー1のナポリタカオさんじゃないですか」
「まあねえ」
まんざらイヤな気がしないN氏。
「やっぱりねえ、この商売、お客さんの対応がなによりですよ。
それだけで編集者はずいぶん助かるんですから。
その才能だけでライターさんはじゅうぶんだと思うときもありますよ」
「あ、それしかないみたいなニュアンスが」
「いえいえ、そうじゃありませんよ。
それはそうと、もうちょっと問題があるんです」
「まだあるんですか?」
「いや、実はライターさんはほかにも変ってるんですよ、2人」
「2人?! じゃ、僕で4人目じゃないですか」
「そういうことになりますね」
「そういう状態なら、僕もうまくいくとは限りませんよ」
「ええ、もう覚悟してます。正直なところ、
ナポリさんでダメだったら、契約終りにするつもりです。
前のライターさんにもある程度のギャラ払ってますし、
こっちもこれ以上、経費かけられませんから」
「そうですか、じゃ、少しは気もラクですね。
で、ほかの2人というのは?」
「それが……先生があんまりごちゃごちゃいうものですから、
途中で書いてるのがしんどくなったんでしょうね、失踪してしまいました」
「失踪?」
~ 次回へ続く
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