2008年04月21日

電話取材を乗り切れ(四)

「なんでしょうか?」
「ウフフフ……そのぉ~Aさんとは『あくまでも仕事上のおつきあいだけ』
 という文章をどこかに強調して入れていただけません?」
「かまいませんよ」
 なんか不自然な気がするが。

 こちらの空気を敏感に察した女性はいいわけをする。
「フフフ、ワタシ、独身ですし~フフフ、Aさんはご結婚されてるでしょう?」
「ええ、そのようですね」
「その~本を読んだ人にAさんとへんな関係みたいに勘繰られるのも……
 ちょっとその、困っちゃうっていうか、ウフフフ」
 推薦文を書いただけで、そこまで勘ぐらないと思うけど。
 そんなことをいわれるとなんだか怪しく思える。

 女性はたたみかける。
「できれば、最初の出会いなんかもたまたまご本人と
 どこかでお会いしたとか、書いていただけるといいんですけど」
「いいですよ。えーと、たとえば、どこかのパーティとかですか?」
「怪しそうじゃないのにしていただけません?」
「じゃ、かたそうな異業種交流会みたいなのでどうですか?」
「あ、そういうので!」
「わかりました」

 それにしても、ほんとはどういう出会いなのだろうか。
 秘密の団体? スピリチュアル系? 宗教?
 取材には関係ないので聞かないが、
 ほんとうはそのへんの話を聞くのがいちばんおもしろいのに、
 と残念な気持ちになるN氏であった。
 筆客商売心得「怪しい話を勘ぐらないのが、オトナのマナー」

                    これにて一件落着。
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投稿者 Napori Takao : 07:00