2008年03月25日

霊能力を体験せよ(参)

 アタマから白いのが立ち上るって、まさか
 魂そのものを抜かれちゃうなんてことはないよなあ……
 冷や汗が背中を伝う。
 人間は未知の体験には臆病になるものだ。
「じゃ、はじめましょうか?」
 N氏はおそるおそる目を閉じた。

 しばらくすると、先生の大きな声が室内に響いた。
「えいっー!!」
 その声に飛び上がらんばかりに驚くN氏。
 これではお化けも逃げ出すに違いない。
 あ、じゃあ「白いの」ってとりついたお化け?
 マイナスエネルギー? じゃ、いいのが出てったらどうするの?
 ああ、悪いことは考えない、考えない!

「えいっー!! うっ!! はあーっ!!」
 先生はいったいなにをやってるんだろう。
 よく考えてみたら、N氏がライターとしてこの状況を
 描写しなければならないとすれば、むしろ見ていたほうが
 よかったのではないか。いや、でも、締切氏は自分が
 やりたくないものだから、「やっぱりライターさんが
 実感していただかないと。目に見えない世界ですからねえ!」
 などと、その場をうまく切りぬけるに違いない。

「えいっー!! はあーっ!!」
 あれ?! なんだか腸がググッと動いた気がする!
 なにかこう手でいじられたような……
 気のせい? 腹が減ったから?
 今のはいったいなんなのだ?

                 ~ 次回へ続く
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投稿者 Napori Takao : 07:00 | コメント (0)

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