2008年02月26日

私は認めたくない女(3)

「ところでさあ、また花粉の季節になるじゃない」
「ああ、オレはだいじょうぶだけどね」
「いいね~私、とうとう去年から始まっちゃった!
 自分では認めたくないんだけど!だから、会社でクシャミしても、
 涙目になっても、『違う、私は花粉症じゃない』って、言い続けてきたの!
 でもさあ、寝てるとさあ、あ、きたない話でごめんね!
 寝てると目ヤニがドロドロたれてくるし、朝起きると
 その目ヤニが固まって接着剤みたいになって、目が開かないの!
 ウ~! って、力入れて目を開けなきゃいけないの! たいへんなのよ!」
「へえ~」

「しょうがないから、認めたくないけど、眼科に行ったのよ!
 で、薬もらって飲んだら、もうすぐに症状が消えちゃった!
 でもあれ、飲むと眠くてしょうがないの。よくないよね~、あれ!
 抗生物質かなんかも、入ってるのかなあ。
 でもそのうちにもっとショックなことが起きたのよ!
「なにが?」

「花粉症のあとでね、私、この前初めて『ものもらい』もらっちゃったの!
 私が『ものもらい』なんて、認めたくない! 認めたくないの!
 絶対認めたくないんだけど、もらっちゃったのよ! でも、くやしいから
 今度こそ眼科なんか行くもんか、って目薬つけてたら、
 だんだん腫れてきちゃったの!」
「うわ、困るじゃん」
「だから、しょうがないじゃない、あわてて病院行ったの!
 絶対認めたくないんだけど、また眼科に行っちゃったのよ!」

                 ~ To be continued
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投稿者 Napori Takao : 07:00