2008年02月25日

私は認めたくない女(2)

「私、太ってない?」
「えっ? そんなことないんじゃないの」
「あ~よかった。ほんと? ほんと?」
「ほんとだよ」
 身をかがめて小声になるAちゃん。

「あのさあ、お正月にね、お母さんがいろいろ作ってくれたから、
 おせち料理とか、もうやたら食べちゃったの!
 それでなんにもしてなかったら、5キロ! 5キロも太っちゃった!」
「5キロはすごいね。でもわかんないよ」
「だって、東京もどってから、ずっと食べなかったもん!」
「よく痩せたね。伸縮自在だな」

「なによそれ! でもさあ、20歳の頃みたいに、
 落ちるところがかんたんに落ちてくれないっていうの?
 自分では認めたくないけど! 認めたくないんだけど!
 残っちゃうのよねえ~」
 なにげなく自分の腹を撫でるAちゃん。
 その仕草は、おなかの子をいたわる母親カンガルーのようだ。

「でも、ちゃんと落ちてるように見えるよ。わかんないけど」
「ダメなのよ! 残ってる! でもさ、フフフ!
 会社にもどってから、まだ会社の女の子たちにはバレてないの!」
 とてもうれしそうな顔をするAちゃん。
 女心とはそういうものか。年下への対抗心なのか?

                 ~ To be continued
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投稿者 Napori Takao : 07:00