2008年02月15日

ガンコなふたり(3)

ふたりの間にある、ポツンンと空いたテーブル。
関係のない人物が座りずらい空気が漂う。
ためしにN氏はその席の付近を通り、目をやったが、
気づいているはずのふたりは涼しい顔で、
「ほんとたいへんですよねえ~」などと笑顔で会話を続けている。

性格の悪いA子とB子は席を探すN氏を無視したまま、話し続ける。
N氏は思った。「すみません、ここいいですか?」
なんて声をかけるのはシャクだな。でも、考えてみれば、
おかしなことをしているのはふたりなのだ。だから、
何食わぬ顔をして話のジャマをして、
空いた席にすわったってなにもおかしいことはないのだ。
憮然とした顔をするだろうな、フフフ。

でも、N氏はそれをやらなかった。
幸い、ほかにも数か所空いていたので、そこを避けて、
ほかの席にすわったのだ。ちょうど彼女たちの正面である。
こうなったら、席が埋まってふたりがどうするのか、
見てやろうとしっかり陣取ったのである。

そのとき、実にくだらない事件が起きた。
ふたりの話が勝手に盛り上がったらしく、
こともあろうに、A子はB子の話の流れに吹き出し、
ツッコミを入れようとして、そちらに手を伸ばした。
ところが、その手は相手に届かず(当たり前だ!)、
上半身が空席に倒れこみ、となりの椅子を叩いてしまったのだ。
なんて中途半端なツッコミだ!

ボケるほうだって、遠くからペタリ~ンなんて感じで
突っ込まれてもおもしろくないはずだ。
ツッコミ入れるなら、ちゃんと横からバシッと入れろ!

さて、空いている席はあとふたつ。そのひとつに次の客がすわった。
もうヤツらの空席しか場所がない。さあ、どうなる?

                 ~ To be continued
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投稿者 Napori Takao : 07:00