2008年02月12日

1通の年賀状(2)

『九十九里浜子(仮名)』さん……
いくら目を出してみても、思い当たらない。
となると、昨年取材でうかがったクライアントなのか。
いや、女性で名刺をいただいた人は少ないので覚えている。

N氏はキャバクラ、スナック関係に飲みにいかないので、
となると、飲み会の席で名刺をいただいたのだろうか。
いただいた名刺をはしからあたってみたが、
『九十九里浜子』の名刺はなかった。

こうなると、ちょっと気持ちが悪い。
文面を何度も読んでみると、
「暮れより主人の母が体調を崩し、1月×日、×歳で永眠いたしました」
とあり、新年のあいさつが遅れたことをわびる文面である。
どういうことなのか。

じっと見ているうちに、N氏はあることに気がついた。
毎年いただく、ある年賀状のデザインによく似ているのだ。
名前がちがうものの、もしやと思ってそこに書かれていた
携帯のアドレスを確認してみた。すると驚くことに、
去年まで年賀状をやりとりしていた、もう十年も
お会いしていない年上の女性だとわかったのだ。

しかし、彼女の名前は『遠州灘江(仮名)』さんであり、
『九十九里浜子(仮名)』とはまったく似ても似かない。
ずっと独身だったと聞いていたような気がするが、
結婚した(あるいはしていた)として、
名字がちがうのはわかるが、名前まで変わってしまったとは。
改名? 帰化? なんなのだろう。

たった1年のあいだに、名字も名前も変わってしまうという
不可解な出来事。理由が思い当たる方は、この欄にコメントされたい。
ちなみにご本人には何か失礼があるといけないので、
N氏はまだ聞けずにいるのだ。

                 The End
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投稿者 Napori Takao : 07:00