2007年12月19日
クレームの鬼(1)
ある百貨店で知られる、東急田園都市線駅前。
ある喫茶店での出来事である。ちなみにドトールではない。
ドアが開くと、パンプスの音をガツンガツン! とさせて
50歳前後の女性が店に入ってきた。鼻息が荒い。
30代半ばと20代後半のスーツの会社員を従えている。
すわるなり、店内に大声が響き渡った。
「それとも、あなたがたはなんですか?」
バリバリの関西訛りだ。つい最近、
こちらに出てきたばかりだとすぐにわかる。
「なにかあれば商品券をちょろっと渡して、これでどうぞ、ですか?」
目を血走らせて、女性はクレームを訴える。
「でも、商品券はここからここのフロアーじゃ買えません?!
はあ~なんて商売してはるんですか? これは詐欺です!
商品券っていったら、全部のフロアーで使えないと
いけないんじゃないですか? どういうことですの?!」
「はあ……しかし、そのようなシステムになっておりまして」
T屋の商品券のことを言っているのだろう。
ここのT屋ではたしかに商品券が使えない場所もある。
「それじゃ通らないんじゃないですか? T屋さんで
ワインを買ったのに、『ここでは買えません、となりのフロアーの
Mでは使えます」って、なんですか!
アタシはT屋さんがやってるからこそ! T屋さんだからこそ!
信じておつきあいさせてもらってるのよ!」
最後はちょっと涙声で同情を引くつもりだ。
それにしても、上から下への大物ぶった物言いだが、
着てるのは庶民的な服だし、物腰にも品がない。
「アタシはね、T屋さんの包装紙でワインを送りたいんですよ!
Mなら広尾にあるんだから、広尾へ行きます!
アタシはT屋さんだから、T屋さんの包装紙だから、
送りたいんです! なぜかわかる?!」
「いいえ……」
恐縮して首を振る苦情対策係の若手2人。
追い込みかけたるで! と言わんばかりのオバサンの目が光る!
これからクレームの鬼の、情け容赦のないツッコミが始まるのだ。
~ To be continued
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本日はこれまでの記事数がちょうど500、いただいたコメント数も
ちょうど900になりました! メールでいただいたのも含めると、1000に近いですね。
みなさん、いつもありがとうございま~す。このところ、コメントを入れるときに
時間がかかってると思います。すみません、なんとかしますので。
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投稿者 Napori Takao : 07:00