2007年12月08日
店にケンカを売る女(2)
彼女はあっという間に、タバコを1本吸い終わった。
この間、3人の店員はほかの客の注文などを聞いているが、
どうもおかしい。店の禁煙ゾーンの真ん中から、
堂々と合戦の狼煙(のろし)のような煙が立ち上っているのに、
どうしていいのかわからず、見て見ぬふりをしているようだ。
こういう場合、客が彼女に文句を言うべきなのか?
しかし、気味が悪いことも事実である。周囲の客は
彼女のモラルを問うよりも、この空間でこんなことをはじめる
意図がどこにあるのか、とまどっていた。
もしかしたら、精神的な問題があるのかもしれない。
だれも喫煙者のいない禁煙ゾーンで、
彼女は大胆にも2本目のタバコに火をつける。
そしてふたたび、鼻声を出しながら煙を吐いた。
「む~っ……む~っ……」
その仕草がまた感じが悪い。店にケンカを売っているのか。
知らずにやっているのか。天然ボケにしても、ちょっとおかしい。
こういう分煙の店に入ったことがないのか。
外国育ちか? でも、どこの外国?
N氏が葛藤していたとき、となりから鼻息が荒々しく響いた。
「フン! なによあれ?」
10代後半の娘? と向かい合ってすわっていた、
50代後半のおばさんが鬼の形相で立ち上がった。
こういうときは、やっぱりおばさんだ!
「おかしいんじゃないの?」
キッと、タバコ女を見すえている。娘も言う。
「そうだよね、こっちに喫煙場所開いてるよね?」
「アタシ、タバコの煙、大きらいなのよ!
あんなものいっしょに吸わされるなんて、冗談じゃないわよ!」
彼女はツカツカと大きなお尻を振って、
カウンターに行き、口から泡をとばして訴えた。
「ねえ、ここは禁煙ですよね?! あの人、おかしいんじゃないの?
ちゃんと言ってくれませんか?!」
「あ、はい、申し訳ありません!」
青ざめた店員がタバコ女のところへ走った。
どうなる、タバコ女?! 青ざめた店員?!
オチを引っ張りながら、また来週!
~ To be continued
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投稿者 Napori Takao : 07:00