2007年11月26日
自分にもどろう
なにかを得たいと思って飛び込んでみたけれど、
そこにあったのはなんだったのだろう。
すがすがしく働きたかったのに、ここで体験したのは醜い搾取だった。
ドラマを見つけようとしても、個々の生活は見えにくい。
それにはもっと働く者の懐に飛び込まなくてはいけない。
しかし、もう疲れてしまった。
事実を知れば知るほど、自分がおとしめられ、
みじめな気分になってくる。ほんとうに今日で終わりにしよう。
さっさと金を受け取って、自分の仕事に戻ろう。
そこで専念するのがやっぱり自分なのだ。
駅で降りて、10分ほど歩き、事務所にたどりついた。
「おはようございます。名堀です」
聞こえないらしい。
入口に人の気配がなかったので、私は奥へ入った。
「おはようございます。名堀です」
大杉が見えた。
目が合うと、彼はとたんに立ち上がり、
私に向こうに行けという手つきで後ろに下がらせた。
「だめだよ、入ってきちゃ! そう書いてあるでしょ!
社員以外はこっちは立ち入り禁止なんだから!」
書いてあるというので見たが、目につくところには見当たらない。
もう、こんな人間と関わるのも最後だ。
男は私をずっと下がらせてから、カウンターにあった歯医者の
受付名簿のようなものにサインさせた。
「ここに時間と名前ね、それから、ああ、違う。8時じなくて
20:00って書かなきゃだめでしょ、夜なんだから!」
子どもを叱るような口ぶりに腹が立った。
「そんなこと初めて聞きますよ。
そうしてほしけりゃ、最初に言ったらどうですか」
大杉はムッとした。
日雇い3日目06:00-06:30 ~ To be continued
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コメント
>ここで体験したのは醜い搾取だった。
これはどんな業界でも同じような気がします。
ただ肉体系は少々短絡的で分かりやすく
第三次産業は真綿でくるむようなやり方ですよね。
投稿者 fuk : 2007年11月26日 12:02
fukさんへ
コメントありがとうございます。
たしかにそんな感じですね。
ニコニコタイプ、泣き落しタイプ、いろいろありますね。
自分を高く売る技術と経験、
それに「裕福なクライアント」がいれば、
言うことはないんですが……
投稿者 ナポリタカオ : 2007年11月27日 09:42