2007年06月23日
告白
三崎は若い私に興味があるらしく、いろいろ聞いてくる。
「新人さんはいつ満期だい?」
「運転手の15日契約なんで、あと9日です」
「へっ、まだそんなかい?! 俺と変わらねえじゃねえか!
運転手なんかやって損したな!」
「はい」
私は苦笑して、がっくりしてみせた。
「ハハハ! で、どこからきたんだい?」
「神奈川です」
「実家?」
「いえ、アパートです」
麻井もこれまでいっさい私のことを聞かなかったので、
興味津々の顔つきで乗り出すように私たちの会話を聞いている。
「こんなとこ来るなんて物好きだなあ、ほかにバイトあんだろ?」
「大学中退して、やることがないんです」
「はあ?」
わけがわからないという顔したので、わかりやすい説明に変える。
「とりあえず生活費をなんとかしようと思ったんです」
「ふうん」
納得したような、しないような顔だ。自分を鍛えなおしたい、
という理由のほうが理解してくれただろうか。
だが、彼は気にもとめずに、自分のことを話し出した。
「俺は14から寿司屋の住込みで働いたんだ。
24にはもう自分の店持ってさ」
「すごいですね」
「それが、おもしれえもんでねえ。住込み時代に毎日寿司
食ってたから、寿司が大きらいになっちまってさあ」
「もったいないですね」
思わず私は言った。
「そう思うだろ? でもだめなんだ、
想像しただけで今でも吐き気がする」
と苦い顔をしてみせた。
飯場生活7日目20:00-20:30 ~ To be continued
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