2007年06月02日
糸をひくウインナー
翌朝、起きると手がグローブのようにむくんでいた。
タヌキの現場は朝6時すぎに出発して、夜は6時30分や
7時に帰ってくるのだが、飯場から近い現場にまわされた
土工たちは日給がおなじでも7時半にのんびりとママチャリで出勤し、
5時半にもどり、いちばん風呂に入って飯を食える。
ところが運転手である以上、自転車出勤の現場に
まわされることは永遠にないのだ。この日、
整備された白いバスはべつの現場にまわされた。ふたたび、
ギアが硬く、ブレーキのきかないポンコツバスの運転だ。
午前中の作業を終え、昼飯を食おうというときである。
弁当に最初に手をつけた平松が「うえっ!」と声をあげる。
「どうしたんですか?」
「ウインナーいたんでるぜ!」
赤いウインナーが糸を引いていた。
「あ、ほんとですね……」
「やめたほうがいいよ、名堀君」
「そうですか? ボクはこういうの、あたったことないんで
だいじょうぶだと思いますよ」
「おいおい、ほんとかよ」
「これ食わないと、残りのおかず、ちいさいたくわんしか
ないじゃないですか」
「ほんとだよなあ。ひでえもんだ」
「ここは栄養を優先します」
「そうかい? でもオレはやめとくよ」
食ってみたが、表面がぬるっとしているだけで、
味そのものはおかしいと思わなかった。
ところが、昼食後の作業になり、私は腹痛をおこしてしまった。
寒けがしてきたので、いっしょに仕事をしていた土工たちに
了解を得て休み、そろそろ始めようと腰をあげようとしたときだ。
タヌキに見つかってしまった。
彼はおもしろくない顔で腹をゆすりながら、のしのしとやってきた。
私は開きなおって、説明しようと決めた。
「おい、てめえはなにしてんだ?」
タヌキは私をにらみつけた。
飯場生活4日目05:30-13:20 ~ To be continued
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コメント
ぬめってるのに、食べていいわけないですよ~。
これから時期、ほんのすこーしでもおかしいかもと思ったら
食べちゃダメですよ。食中毒とか危ないですから。
って、これ思い出話でしたね。
未来から、ちくちくとお説教、失礼しました。。。
投稿者 ゆるり : 2007年06月02日 22:06
ゆるりさんへ
コメントありがとうございます。
たしかにそうですよね~
せめて洗って食べればよかったです。
あ、ダメダメ!
投稿者 ナポリタカオ : 2007年06月04日 10:46
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