2007年04月21日

けたたましい起床ベル

ジリジリジリジリ、ジリジリジリジリ!
けたたましい起床のベルに私は飛び起きた。
枕の下から腕時計をだして確認すると、5時だ。
非常ベルよりも大きな音に耳をふさぎたくなる。
これでは囚人扱いだ。近所迷惑ではないのだろうか。
猛烈な眠気があったが、すぐに初日の緊張感がそれを打ち消した。

平松も麻井も起きるのが辛いようだ。
横になったまま顔をゆがませて、
「むうん、むうん・・」と唸り、寝がえりを打った。
やがて、窓のむこうをひとりの男がむっつりした顔で歩いていった。
全員が起き出す気配のないまま、音はやみ、静寂がもどった。

これからどうなるのだろう。2人を起こしたほうがいいのだろうか。
5分ほど躊躇していると、またベルが鳴った。さっきよりも長い。
ほとんどの土工は2回目で起こされるらしく、
飯場全体がすこしずつ動きだす気配が感じられた。

同室の2人はようやく目をさましたものの、
昨日の疲れがぬぐいきれない様子で、まだ顔をしかめている。
やっと起き上がっても腰をおろしたまま、
がくっと肩を落としてあくびなどしている。
「おはようございます・・」
ひとりだけ違和感を発散していることを意識しながら挨拶した。

「ああ、おはよう……」などと、2人はぼそぼそと挨拶を返す。
私たちは食堂へむかった。夕飯の食堂や風呂場のように、
また土工がいちどに集まったらたいへんだろうと不安になったが、
朝の食堂はそれほど混雑していなかった。
あとで知ったのだが、遠くの現場へむかう者は早めに飯を食う。
近くの現場の者はのんびり食えるので、時間のズレがあったのだ。

      飯場生活2日目05:00-05:20  ~ To be continued
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投稿者 Napori Takao : 10:32