2007年03月24日
量販店Kの街頭ビンゴ大会(2)
とたんに民衆はザワザワ。
「1位は空気清浄機だって!」「えっ!」
「いいじゃん、いいじゃん、空気清浄機!」
「欲しかったのよ!」と声があがる。
サクラかと思うほど、ノリやすい客たち。
ビンゴが回転した。客たちの血走った目が、
ちっぽけな玉の行方に注がれる。
「それでは最初の数字いきます! 最初の数字は、43!」
そのとたん、人だかりから、「あ~」のため息。
お約束で、最初の数字からいきなり
「ビンゴ!」と叫ぶお調子者はいなかった。
となりの60過ぎのおばちゃんが、もう文句を言っている。
「42ならあるのに……となりなのよ!」
次々とビンゴがまわり、数字が呼ばれていくが、
N氏のビンゴカードは、すきっ歯のような穴がぽつぽつ。
まわりでも、「あ~」のため息が吹きさらしの道路に響く。
人ごみにKの従業員が数人入り、
呼ばれた番号を復唱したり、人のカードをのぞきこんで、
「フフ、あと2つですね」などと気休めを言うが、ムードは険悪だ。
そのうち、2、3人が「リーチ!」などと言いはじめる。
民衆の横顔に動揺が走る。
とりあえずのリーチ出現に主催者はほっと胸をなで下ろしたようだが、
ちっとも揃わない民衆はイライラしてきた。
「なによ、ぜんぜん当たらないじゃん!」
「へっ、こんなのそんなかんたんに当たるもんかね」
N氏の後ろにいた40前後の女性は、
いっしょにきた母親にブツブツ言っている。
「早くしてくれないとぉ! 9時にご飯食べなきゃ困るんだよ、私」
9時までずいぶん時間があるけど、母娘でどこから来たのだ?
また数字が呼ばれる。
「さあ、いきますよ~! 次は24番!」
するとおもむろに男の声が上がった。
「ビンゴー!!!」
To be continued
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明日はお休みします。
サクラの下で酒を浴びる人も、愛を語り合う人も、
楽器を奏でる人も、みなさん、いい週末を!
投稿者 Napori Takao : 09:00