2007年02月20日
おじいさんの観察(1)
またまた大田区蒲田温泉。
出かけるたびに、同じ時間帯に会うおじいさんが何人かいる。
とくに挨拶はしないが、彼らもこちらを覚えていて、
「おう、今日もきたか」という、気を許した空気が伝わってくる。
そんな一瞬もなかなかいいものである。
「あ、またコイツきてる……」というクセ者もいる。
そのじいさんは浴槽につかりながら、いつも赤い顔をして、
なにかブツブツ言っている。
演歌を歌っているなら、目を細めたり、ときどきロングトーンで
「祝い船~」などと伸ばすのでわかるが、そうではない。
さらに、「お前を覚えてるぞ」というように、
こちらと目を合わせて、なにかしゃべりかけるのだが、
なにを言っているのか、よくわからない。
一度、「えっ?」と言いながら近づいてみたら、
酒臭い息をぷんぷんさせていた。
なんだ、ただの酔っ払いだったのか。
赤い顔はお湯でのぼせたのではなかった。
それ以来、相手にしないのだが、それもつまらないようで、
サウナに入っていると、あとから入ってきて、
意味もなくこっちを向き、体育すわりをする。
股間が丸見えだよ、じいさん!
両腕を広げたり、上にあげたりしながら、
「よしっ!」とか「おうっ!」と気合いを入れて、
てのひらで自分の胸のあたりをピシャッとたたく。
風呂場から出て行くときは、ガニ股になって、
股間の物体を左右に揺らし、脱衣場へ出て行く。
また酒をあおりにいくのだろうか。
このじいさんに声をかける者はだれもいない。
To be continued
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投稿者 Napori Takao : 10:17