2007年01月13日

カネを語るおばちゃんたち(3)

この話は前作(2)から続いています。
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××デパートのショップ、△△の話に加熱するパーマは、
株江に言い寄った。
パーマ「あそこはバーゲンやらないのよ!」
株江「そんなことないでしょ、やらないなんて」
 ムキになるパーマ。
パーマ「違うの! 違うの! なぜかあの店だけやらないのよ、
 どうなってんの?!」

株江「そんなことアタシに言われても、わかんないわよ」
パーマ「おかしいじゃないの! アンタ株主でしょ?」
株江「(めんどうくさそうに)2流ブランドだからじゃないの?」
 言ったあとで、しまった、という顔になる株江。
 むっとするパーマ。
 青セーターの血圧はもはや限界だ。

株江は自分がふたりの機嫌をそこねたどころか、
店内の客からも冷たい視線を浴びているのに気づいた。
まわりをさぐるように見ると、N氏と目が合った。
彼女はN氏の服に視線を移した。
そしてすぐに目をそらす。
2流ブランドで悪かったな! ひそかに憤慨するN氏。

パーマは屈辱を受けても、バーゲンの魅力には勝てないらしく、
気をとりなおして株江につめよった。
「ねえ! 今度△△のバーゲンがわかったら教えてよ!」
「わ、わかったわよ、聞いておくからさぁ……」
「ねえ、頼むわよ! 絶対買うから!」」
「わかったわよ……」

確約を取りつけたうえで、パーマがうらやましそうに言った。
「それにしてもすごいわね~、株主なんて」
「ダンナが3年前にちょっと預けておいただけよ」
「でもだいぶ上がったんでしょう?」
 いやらしい目つきで探りを入れるパーマ。

 そのときだった。
青セーターが鼻息をフンと出しながら、捨てゼリフをはいた。
「あら、こっちは、預けておくほどのお金もありゃしないわよ!」

 株江は思わず縮こまり、「あ、そろそろ時間!」と、席を立った。
 青セーターの瞳はおそろしい嫉妬の炎に燃えさかっていた。
 株江と青セーターが会うことは2度とないだろう。

                              The End
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投稿者 Napori Takao : 10:41 | コメント (4)

コメント

なかなか面白いネタでした。隣の芝は青くみえますもんね。

投稿者 MAIA : 2007年01月14日 18:31

MAIAさんへ

コメントありがとうございます。
結局、「青セーター」がいちばんまともだった、
という話でした……

投稿者 ナポリタカオ : 2007年01月15日 12:28

私の友人は伊藤園とHISの株主です。伊藤園の株主には商品の詰め合わせなど送ってくるそうです。いいですね。でもべつに嫉妬はおきないですわね。HISの株主総会に行くと、総会でクレームをつけることを趣味にしている株主がいるそうです。そのためだけに株主に。お暇ですこと。

投稿者 ショーガネーゼ : 2007年01月16日 17:55

ショーガネーゼさんへ

コメントありがとうございます。
いや~そういう人はほんとに暇なんですね~
そんな現場を仕切る社員はたいへんでしょうね~
それにしても、株主より消費者に還元してほしいものです。

投稿者 ナポリタカオ : 2007年01月17日 12:01