2007年01月10日
公園の惨劇(2)
この話は前作(1)から続いています。
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「まいちゃったよ……折り返し連絡もらえるかなあ……」
N氏はさっそくT氏の携帯に電話をかけてみた。
「どうしたんですか?」
「あのさぁ……今、オレ、警察から出てきたとこなんだよぉ」
「えっ、どうしたんですか?!」
「じつはさあ、あの公園から車出したとき、気づかなかったんだけど、
オレの車も後をぶつけられてたんだよ」
ふたりとも、前の座席から乗ったのでまったく気づかなかったのだが、
取材のあとでもう1軒、お得意さんまわりをしたときに、
T氏は破損に気がついてぎょっとしたらしい。
幸い、テールライトの破損で済んだようだが、
T氏は2軒目の得意先から、数十キロ離れた
事故現場の警察署にもどり、事情を説明する羽目になった。
そこへ加害者も現れ、賠償の話もついたそうだが、
不可解なのは、なぜそんな事故が起きたのかという点である。
以下はT氏の報告である。
「ぶつけたのが、60後半くらいのおじさんでさぁ、
なんでもあのスペースでUターンしようとしたらしいんだよ。
それだけでも強引なのに、ブレーキとアクセルを間違えて
踏んじゃったらしいんだ。だから、そこらじゅうの車にぶつけまくったらしい。
オレたちが見たあの1台だけじゃなかったんだよ。
でもオレの車までやられるなんて……めんどうくせえなあ……
あそこに停めるとき、なんかイヤな予感がしたんだよなあ。
どうしようかなあ、ここでいいかなあ、なんてさあ……
まったく今日は踏んだり蹴ったりの1日だよ!
このあいだ、競馬で当てたのが悪いのかなあ」
人間はこんな出来事で運命のバランスをとっているのかもしれない。
The End
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投稿者 Napori Takao : 11:38