2006年10月07日
幽体離脱
小学生になると、身のまわりで奇妙な現象が起きはじめた。
眠りについてから、ふと夜中に目が覚める。すると、私は
なぜか寝ていた布団を見下ろしている。時間経過とともに、
布団のサイズがどんどん小さくなっていく。
どうしたんだろう。
寝ている自分が下に見えた。気づくと、その自分から
もう一人の自分が抜け出し、天井から自分を見ていた。
幽体離脱は中学生になると、日常でも起きた。
成長期はすぐに眠くなる。お昼を食べて、午後の授業になると
眠くてしかたがない。私は小中高一貫の女子校に在籍していたが、
とても厳しい学校だったので、授業中に寝るのが許されなかった。
起きていなくちゃいけない……
そう思うけれど、眠気にはかなわない。遠くで先生の声が聞こえる。
うとうとする。だんだん、先生の声がスパイラル状に遠ざかる。
意識が別のところへ飛んでいくような感覚。
そして、声が聞こえなくなった。
すると、私は天井にいた。
自分の席を見ると、もうひとりの自分がすわっていた。
眠気をこらえながら、うつろに目を開けて前を向いている。
クラスを見まわしてみると、ほかにも寝ている生徒が見えた。
なんだ、みんな寝てるじゃない。
そのまま講義をしばらく聞いていたが、いつものようにつまらない。
ためしに天井をぐるぐるまわってみた。
みんなも同じようにやってるんだろうな……私は当時、幽体離脱を
珍しい現象とは思っていなかった。だれもができるのだろうと考えていた。
やがて、天井をうろうろするのも飽きた。
そろそろ、体のなかにもどろう。
その意志をもったとたん、耳の遠くから先生の声が聞こえてきた。
やがて、耳もとでそれは爆音のように感じて、ハッと目が覚めた。
私は椅子にすわっていた。
何度か幽体離脱をくりかえすうちに、教室だけでは飽きたりなくなった。
空を舞って、校庭を見てもどってくる。こんなに長く遊んできたんだから、
もう授業が終わるころだろう、と時計を見ると、まだ5分しかたっていなかった。
幽体離脱と現実の時間では、感覚がちがうようだった。
To be continued
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昨日はふたたび訪問者数最高記録を更新、
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ちょっと寄り道して楽しんでいただければ幸いです。
コメント
こんばんは。
幽体離脱が中学時代からできるようになるんですか。
ちょくちょくしていると、おもしろいでしょうね。
投稿者 ひまわり : 2006年10月07日 22:14
ひまわりさんへ
コメントありがとうございます。
連休にお休みしたので、遅くなってしまってすみません。
ボクもそうですけど、できない人には
うらやましいですよね~
でも「遠出」すると、やっぱり疲れるらしいですよ~
そのときにはご注意を。
投稿者 ナポリタカオ : 2006年10月10日 11:15