2006年08月31日
真夏の忍者(2)
この話は前作(1)から続いています。
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瓦の端にたどり着いた。
足場となるはずの瓦は老朽化して、グラグラだった。
この急角度をてっぺんまで登っていけるのか。
ゆっくり、ゆっくり。
音を立てるな。
「あらあら、危ないわよ、気をつけて!」
突然、へんな方向から声がかかり、足がツルッ。
あっ!
危ない、危ない。隣のおばさんじゃないか。
「はぃ……おばさんも元気そうで……」
などと屋根から愛想をふりまく。
近所の人と挨拶をするのはこんなときか、高い木に登っているときが多い。
相手からすればよく見えるからか。
テレビのアンテナが行く手をさえぎる。
迂回すると、さらに急斜面。
夏の太陽に焼かれた瓦はむきだしの素肌でさわると、やけどしそうだ。
足がふるえ、呼吸が乱れる。
ようやく、頂上に到着。
たしかに瓦を突き破って、50センチものペンペン草が2本生えていた。
昔の家なので瓦の下は土である。
先に瓦にヒビが入り、そこから鳥が運んだ種が入ったのかもしれない。
この先も古くなった屋根が「植木鉢」になる可能性はかなり高いだろう。
ビニール袋に草を入れて、下に投げ落とす。
次は補修だ。
屋根から降りて、モルタルをこね、割れた瓦の代用にするのだ。
2度目に屋根にのぼるときは「這いつくばりかた」もうまく心得て、
素早く移動できるようになっていた。それにしても、
これからもこんなことでずっと登り続けるのか、それとも新築にするのか。
もちろん、新築にしたい。
だが、費用は。
猛暑に狂ったようなセミが、瓦に突進すると、豪快に落ちていった。
N氏は屋根の上でつぶやいた。
「本気でブログを当てにいくしかないな……」
The End
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投稿者 Napori Takao : 09:27 | コメント (3) | トラックバック (0)
コメント
ご苦労様でした。
本気でブログ当てに行きましょう。
その気持ちよくわかります。個人経営は本当に不安定ですから。
投稿者 団塊世代が心と身体とお金の健康を考える!byヤスオ : 2006年08月31日 19:11
こんばんは。
またポチを終えてから書いてます♪
高所恐怖症といいながら、無事草をとり、
補修までされたんですね~^^
お疲れ様でした♪
投稿者 ひまわり : 2006年09月01日 00:04
ヤスオさん、ひまわりさんへ
コメントありがとうございます。
★この場をお借りして、お詫びとお願いです。
ここのところ迷惑コメントなどが入ってくる事情から、
いろいろ対策をしているのですが、
みなさんのコメントまでひっかかってしまうことがあって、
すぐに反映されないかもしれません。
その場合は後日掲載しますので、ご容赦ください。
投稿者 ナポリタカオ : 2006年09月01日 10:07
コメントを送ってください