2006年08月08日
妄想事件(1)
森高千里のアイドル時代の出来事である。
あるとき、新宿厚生年金会館で彼女のコンサートが開かれた。
当時、N氏は出版系の会社員だったので、
広告記事課の同僚Aに手をまわし、雑誌媒体にコンサートの体験記事を
書くかわりに、無料の報道関係者用チケットをもらっていた。
そんなある日、夢にまで見た、森高千里のコンサートチケットを手に入った。
ほかにもチケットを手にできたのが、同僚B、C。
N氏、同僚A、B、Cという、むさ苦しい男4人であった。
真ん中より前列に、4人は横1列に座った。
森高千里が舞台に現れると、客席は総立ちだ。
男臭い歓声が舞台に注がれる。
彼女は何度もステージ衣装を着替え、陶酔させる。
圧巻は赤いギターにおなじみのミニスカート。
ギャー! ガオー! オス猿集団のきたない声と汗。
猿集団は声がかれても、彼女に熱い声援を注ぎ続けた。
コンサートが終わり、興奮冷めやらぬ4人は場末の居酒屋に急行した。
B「いやあ、可愛かったなあ、千里ちゃん!」
A「なんだよ、いつもは森高とか言ってるくせに、
急に千里とか言うなよな。慣れ慣れしいんだよ、オレの千里に」
C「ちょっと待てよ。それはやめてくれよ。オレの千里って、
それはおかしいだろ。みんなの千里ならいいけどさ」
B「そのまえに、お前ら呼び捨てはやめろよ」
C「愛情の裏返しなんだよ」
N氏「愛情って、裏返す必要があんの?」
B「うるさいN! ボケてる場合か! だいたい、お前らに言っておきたいけど、
オレは純粋な昔からの森高ファンだ! でもお前らは最近だろ?」
N氏「あんまり存在が遠すぎるから、ファンになっても悲しい、
って心理あるだろ。どうせどこかの俳優とかに取られちゃうんだから。
だからオレは可能性の高い一般人に的を絞るのさ」
C「ファンって、そういうもんじゃないだろ!」
N氏「でもね、へへへ」
A「なんだよ、気持ち悪いなN」
ここでN氏はもったいぶって、間をおいた。
そしておもむろにつぶやいた。
N氏「お前らは気がつかなかったかもしれないけど、
彼女はコンサートの間、何度もオレを見てたぜ」
A、B、C「なんだって?」
A、B、Cの鋭い視線がN氏に注がれた。
醜い争いの最終章がここに始まった。
To be continued
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投稿者 Napori Takao : 11:22 | コメント (4) | トラックバック (0)
コメント
今日の会話懐かしく昔の事を思い出しました。楽しかった青春時代の一幕ですね。
投稿者 団塊世代が心と身体とお金の健康を考える!byヤスオ : 2006年08月08日 19:17
私は今でもこの手の妄想がすきですがねー。さすがにコンサートには行けませんがね。
投稿者 マルガリータ : 2006年08月08日 20:33
こんばんは。
何かが始まりますね☆
投稿者 ひまわり : 2006年08月08日 23:53
ヤスオさん、マルガリータさん、ひまわりさんへ
コメントありがとうございます。
みなさんは、どなたのファンだったんでしょうか。
あ、世代がわかってしまう……
投稿者 ナポリタカオ : 2006年08月09日 10:21
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