2006年07月25日
猫と犬の抗争
日本のある小さな町で暮らす、A家のニャー子(仮名)は夜遊びが好きだ。
だが、飼い主から夜8時から朝5時までは外出を禁止されているため、
朝になると、待ちに待ったように外へ出て行く。
お気に入りは、となりのB家の納屋である。
ところが、その納屋にたどり着く前に、犬が待ちかまえている。
今日もニャー子は忍び足でA家の茂みから、B家をうかがう。
犬があくびをしているのが見える。
彼女は生垣に近づく。
すると、早くも匂いを嗅ぎ付けた犬が、ギャンギャン! と威嚇。
ニャー子は彼が鎖につながれているので、
吠えるだけが精一杯だと知っている。しかも老犬だ。
生垣から自分の耳だけ出してみる。
犬「(心の声)あ、くそ、耳だけ出しやがった!
なめやがって。こっち来るんじゃねえぞ!」
ギャンギャンギャン! 飛びかかりたいのに、鎖で前にいけない。
ニャー子はほくそ笑む。
今度は鼻まで出して見せる。ほらほら~
犬「(心の声)あ、あのバカ猫! 鬼ごっこやってんじゃねえぞ!」
ギャンギャンギャンギャンギャン!
ウザい猫をぶっとばせず、吠えまくる。
吠えられるほど、ニャー子は楽しくてしかたがない。
喉をならして、陶酔の表情だ。
今度はこんなのはどう? とばかり、
顔を引っ込めて、片腕だけひょいと見せる。
犬「(心の声)なにやってんだ、クソ猫! 入ってくんじゃねえって言ってんだろ!
ギャンギャンギャンギャンギャン!
名誉を賭けて、血管が切れそうなほど吠えまくる犬。
だが、長くは続かず、やがて体力を消耗させ、ぐったりとしていく。
様子を確認したニャー子は、犬小屋の左側面からB家に侵入する。
もはやそのとき、犬は叫ぼうとしても喉が枯れ果てている。
そしてニャー子は悠々とB家の納屋にたどり着き、惰眠を貪るのだ。
その頃、ニャー子の留守中のA家には、いつものように
野良猫が侵入し、ニャー子の昼メシを横取りしていく。
もどってきた彼女は空になった皿を見て、
腹立ちまぎれに庭の小鳥たちに飛びかかり、
あげくのはてにゴキブリなどを捕まえては、
クチャクチャとガムのように、口の中で転がすのであった。
都会ではあんなに可愛かったニャー子は、
田舎暮らしですっかりスレた女になってしまった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
人気blogランキングへ
↑ブログランキングに参加しています。クリックで応援いただけるとありがたいです。
投稿者 Napori Takao : 11:33 | コメント (2) | トラックバック (0)
コメント
こんばんは。
読みながら笑ってしまいました。
ニャー子、老犬の扱いを心得ていますね♪
でもその間に自分の餌を食べられていたんではね~。
うちにも一匹猫がいます。
外出一切禁止令がでています☆
投稿者 ひまわり : 2006年07月25日 20:27
ひまわりさんへ
やっぱり外出禁止ですか。
手術済みとはいえ、勝手にうろつきまわらせるのは、
ちょっと気がひける時代になりましたね。
投稿者 ナポリタカオ : 2006年07月26日 10:51
コメントを送ってください