2006年07月22日

日常のプチ恐怖

読者のみなさんは街で突然、プチ恐怖を感じることはないだろうか。
それは案外、連続でやってくる。
先日、N氏は自転車の電灯が壊れたので、修理を頼んだ。
当然ながら、自転車の鍵をつけたまま、自転車屋のおじさんに委ねたのだ。

「よろしくお願いします」と、ほがらかに店を出る。
なにげなく、振り返る。
ところが、おじさんはいない。店の奥へ引っ込んでいるのだ。
N氏の自転車は店の前に放置されたままだ。
鍵がついたままの自転車。人通りもまばらだ。
おじさん、早く。盗まれたらどうするの。
まだ来ない。
おじさん!

遠くからハラハラと見守り、立ち去れないN氏の横を、
自転車に乗った40代前半女性が携帯片手に通り過ぎる。
「いくら可愛いって、動物を人と同じお墓に入れるのはどうかしら?
えっ、先祖の意見も聞かずに。
いや、そもそも聞けるはずもないのだが。

続いて、近寄りがたい、人相の悪いおじさんが、
ふたたび携帯で話しながら、通り過ぎる。
彼はびっくりしたように声をあげた。
「え、冷凍?! 冷凍しちゃったのか?」
いったいなにを冷凍したんだ、あんたの知り合いは……

そのとき、N氏の脳裏に、あるイヤな映像が浮かんだ。
出がけに炊飯器のお釜を洗うために外に出した。
そして洗った。
しかし、炊飯器の保温スイッチがつけっぱなしだったのだ。
ここからでは、もう帰宅できない。
「ああ……」

そもそも出がけに部屋の鍵をかけたかも、疑いがある。
プチ恐怖をかかえて、はじめなければいけない、さえない生活。
おじさんは、まだもどって来ない。

  The End
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投稿者 Napori Takao : 11:52 | コメント (5) | トラックバック (0)

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コメント

こんばんは。
こんなことってありますね。
ひとつ不安がよぎると、次々新たな不安が湧きあがり、いてもたってもいられないような・・・。
わたしは家を出るときは、できるだけ間際に火をつかったり、アイロンをかけないようにしています。

投稿者 ひまわり : 2006年07月22日 23:19


ナポリタカオさん

 コメント有難うございます。

 会話の中での新たな発見。
楽しいですよね。
(^○^)

 あります、あります。
カギを閉めたかなあとか、電気をきったかなあとか。
(^○^)

 今後ともよろしくお願いします。
 またお立ち寄りください。

ポちっ、ぽチッ!

投稿者 前向きな心と人のぬくもり : 2006年07月23日 14:28

ひまわりさん、前向きな心と人のぬくもりさんへ

コメントありがとうございます。
こたつ、アイロン、今ならエアコン気をつけましょうね。
これから訪問します。

投稿者 ナポリタカオ : 2006年07月24日 11:49

スイッチの切り忘れ、鍵のかけ忘れなどなど・・・こんなときって、いきなりゾクッしまうね。

投稿者 MAIA : 2006年07月24日 11:57

MAIAさんへ

コメントありがとうございます。
地味に「換気扇のスイッチ」というのも、ありますね。

投稿者 ナポリタカオ : 2006年07月24日 13:59

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